セカンドオピニオンって?歯の治療に必要?

「セカンドオピニオン」という言葉を耳にしたことはありますか?医療現場では、治療の方針や選択肢をより良いものにするために、複数の医師の意見を聞くことが重要視されており、歯科医療も例外ではありません。ここでは、歯科におけるセカンドオピニオンの必要性やメリットについてお話しします。

セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは、最初に診断や治療方針を提案した医師とは別の医師に意見を求めることです。例えば、治療法に迷いがある場合や、今の治療方針に疑問を感じたときに、もう一人の専門家から意見を聞くことで、患者自身が納得できる最適な治療方法を選ぶ助けになります。

歯科でセカンドオピニオンが必要な理由

治療方法が多様であるため 歯科医療では、1つの症状に対して複数の治療方法が存在することがあります。例えば、むし歯治療でも、虫歯の範囲や位置、患者さんの年齢やライフスタイルに応じて、詰め物、かぶせ物、インプラントなどの選択肢が考えられます。セカンドオピニオンを受けることで、他の治療法や費用の違い、メリット・デメリットをより理解できるため、納得のいく選択がしやすくなります。

治療方針に納得がいかない場合 歯科治療は、長期間にわたることや費用がかかることが少なくありません。そのため、「この治療法で本当に良いのだろうか?」と不安を感じる場合があります。別の歯科医の意見を聞くことで、安心して治療に取り組むことができるようになります。

高額な治療が必要な場合 歯科治療の中にはインプラントや矯正治療のように高額な費用がかかるものもあります。こうした治療は、長期的な効果やメンテナンスが必要となるため、慎重な判断が求められます。セカンドオピニオンで他の医師の意見や費用、治療の流れを確認することで、安心して費用をかけることができるでしょう。

不安や疑問を解消するため 歯科治療の詳細や将来の経過などについて、患者さん自身が十分に理解し、納得することが大切です。セカンドオピニオンを受けることで、質問や不安を解消し、治療に対する自信と安心感を得ることができます。

セカンドオピニオンのメリット

最適な治療法の選択肢が広がる
他の医師の意見を聞くことで、新たな治療法の可能性に気付くことがあります。特に最新の治療法や自費治療のオプションなどについては、歯科医ごとに提供しているものが異なることがあるため、選択肢を広げることができます。
不安や疑問が解消される
別の視点からの意見を聞くことで、治療に対する不安や疑問が解消されることが多いです。セカンドオピニオンを受けたことで、納得して治療を受けることができ、治療に対する信頼感も高まります。
治療方針の再確認
最初の診断や治療方針を別の医師に確認してもらうことで、自分にとって最良の治療を見つける手助けになります。これにより、安心して治療を続けられるだけでなく、治療結果にも満足できる可能性が高まります。
セカンドオピニオンの受け方
セカンドオピニオンを希望する場合、まずは現在の主治医に相談するのがおすすめです。多くの歯科医師は、患者さんが納得したうえで治療を受けることを大切にしており、セカンドオピニオンを受けることに理解を示してくれるでしょう。また、診断結果やレントゲン写真を提供してもらうことで、他の医師の意見を聞きやすくなります。

まとめ

歯科におけるセカンドオピニオンは、患者さん自身が納得のいく治療を受けるための大切な手段です。治療法や費用に疑問がある場合や、安心して治療を受けたいと思う場合には、遠慮せずにセカンドオピニオンを検討してみてください。納得のいく治療を受けることが、将来の口腔健康にとって最良の選択となるでしょう。

ヤブ医者?口コミ業者を利用している歯医者の見分け方

医療の知識がない人にとって「良い歯医者」を見分けるのは至難の技です。
しかし、誰だって腕が良く、優しく、正しい治療をしてくれる歯科医師に診てもらいたい、という欲求は変わりません。
今回は「口コミ業者」を使い、口コミ業者を利用している歯医者の推測方法を考えてみたいと思います。

「口コミ業者の利用=悪」ではないが、経営者の倫理観には問題がある

もっともよく利用される口コミとして、Gogoleビジネスプロフィール(Googleマップ、旧Googleマイビジネス)のものがあるかと思います。
実はGoogleのガイドラインでは、店舗が口コミを集める際に禁止している事があるのです。

口コミ業者の利用禁止
金銭を払って口コミ業者にクチコミ投稿の依頼をする事は禁止されています。
金品の受け渡し禁止
顧客に対し割引や商品券で、口コミを依頼する事は禁止されています。

上記はいくつかある禁止事項のうちの一部ですが、googleではこのように、誰もが安全・公平にサービスを利用できるようにするため、口コミの投稿に関してルールを設けているのです。
このように「やってもバレない」ルールは、治療や保険点数の請求にも存在しています。
このことからGoogleのガイドラインすら守らない医院経営者の倫理観を推し量る事ができます。

口コミの投稿のペースが異様に早い歯医者は要注意

ある時点から口コミの投稿ペースが異様に早い歯医者は要注意です。
医院経営・飲食店経営を行っている人であれば実感している人も多いかもしれませんが、口コミはそう簡単に集まりません。前述のように「禁止されているような仕掛け」を使わない限り。
それでは、どのくらいのペースで口コミが投稿されていれば「異様に早い」と言えるのでしょうか。
歯医者さんが「診る事ができる患者さんの数」から逆算してみましょう。

歯医者さんの環境を仮定する

  • 診療時間 : 10時 – 19時
  • 昼休み : 1時間 (診療時間 8 時間)
  • 患者1人あたりの診療時間 : 平均45分
  • キャンセル率 : 15%(業界平均)
  • ユニット数(椅子の数) : 5つ
  • スタッフ : 歯科医師1名 , スタッフ6名
  • 患者1人あたりの来院回数 : 1.5/月
  • 診療日 : 20日/月

患者さんの数を推定する

「かなりそこそこ繁盛している歯医者さん」を想定しています。自費を含め年商1億、いかないくらいでしょうか。
ここから「診療できる患者さんの数」を推定します。

{(8時間*60(分)*/30分)*稼働率85% }*5ユニット*20日 /平均来院回数 1.5 = 604.4人/月

と推測する事が出来ました。売上としては、かなり上位だと思います。

さて、この数字の中には「治療中の患者さんと、新しく来院した患者さん」が入っています。
長く経営している医院と、そうでない医院によってその割合は異なりますが、初診の人数は10%がいいところでしょう。なので新しく口コミを書く可能性がある人は60人/月、ユニット1つあたりになおすと12.5人/月がいいところです。

口コミの投稿率と動機

凸版印刷グループのONE COMPATHが口コミの投稿率に関する調査を行っています。歯医者に関する調査ではありませんが、こちらにを参考にしてみましょう。

  • Googleに口コミを投稿した事がある人 30%
  • 口コミの動機 20%くらいクーポンや特典(Googleは禁止している)
  • 口コミの動機 15%くらいがネガティブ
  • 口コミの動機 65%くらいがポジティブ

歯医者とは業界は違いますが、ざっくりこんな感じみたいです。美容や飲食店異なり、歯医者の場合は口コミの投稿割合自体は下がりそうですが、ここはとりあえず「明らかにズルをしている歯医者を見抜く」という目的のため、多めに計算しておきましょう。

  • 4ユニットで 60人/月 * 30% = 18人/月
    • と推定する事ができました。もちろんこれは「口コミを投稿した事のある人の割合」なわけで、必ずしも全員が投稿するわけではありません。サービスが想定以上に良かったり、悪かったり、特典があったりして18人/月の人が口コミを書くわけですから、投稿に至る数はもっと減ることになります。
      1ユニットになおすと 3.75人/月 が「クチコミ投稿予備軍」という事になりますね。

      口コミ業者を利用しているヤブ医者をざっくり見積もる

      かなり甘いボーダーラインにはなりますが、少なくともユニットあたり 3.75人/月 が「口コミ投稿予備軍」ですから、歯医者さんのウェブサイトを確認した上でユニット数を把握し、3.75を掛けた数と、月あたりの口コミ投稿ペースを比較する事で「明らかな黒」判定をする事は出来そうです。

      他にも判定方法はある

      もっと簡単な判定方法もあります。たとえば、このような口コミはクチコミ代行業者を利用している可能性が高くなります。

      • クレームが直後から口コミが増えている(掻き消すために業者に依頼している)
      • ほとんどの投稿者が他の店舗をレビューしていない(これを攻略する口コミ業者も存在します)
      • なんだか文章が似通っている
      • 具体的なシーンが描かれた口コミが見当たらない

      口コミの平均点だけをみるのではなく、内容をきちんと評価して歯医者さんを選びましょう。

その歯医者大丈夫?信用できない歯科医院の見分け方・特徴・評判

歯科医院に限らず、専門的な知識を持たない一般の人が医療機関を選択する事はとても難しいと言えるでしょう。
しかし法律に抵触していたり、ルールを守っていない医院を見つけるのは簡単です。
誰だって「ルール違反を行う医療機関」を信用する事は出来ないでしょう。ルール違反をしている医院は全てヤブ医者、という事は出来ませんが、少なくとも医院経営者の倫理観は推し量る事が出来るでしょう。

医療広告規制に違反している

医療機関は、法律で広告の手法が制限されています。現在の日本では、歯科の競争が非常に激しく、効果が無いのにあると謳う医院や、効果があると誤認させるような広告を打つ医院が増加した結果、厚生労働省により医院が出す広告やウェブサイト、チラシ等の表現に制約が設けられています。
このような制約が設けられているにもかかわらず、それに違反している医院は非常に多くあるのです。
下記によくある「ルール違反」を掲載いたします。

「痛く無い」「無痛」と表現している
虫歯治療等で「痛く無い」と謳っている医院は多くありますが、実はこの表現はガイドラインに抵触する恐れがあります。
「痛く無い」という表現は、患者さんの主観的な感想です。科学的根拠がないため、虚偽・誇大広告に該当する可能性があります。
「痛みに配慮した」等の表現の場合、患者さんの感想ではないので使う事ができます。
「◯◯センター」
「インプラントセンター」などと使われる事が多い単語です。
「◯◯センター」という表現は、地域の中核的な役割を担う場合のみ使う事ができます。
「休日夜間急患センター」のように都道府県が認めた場合にのみ名乗る事ができます。
「インプラントセンター」と検索すると、多くの違反例を見つける事ができます。
反対に「インプラント専門設備完備」「インプラント専門個室」などといった表現は医院の設備の話ですから、問題ありません。

口コミ業者を利用している

Googleは口コミの自作自演を禁止しています。
にもかかわらず、口コミ代行を担う業者は後を断ちません。しかし、100%の精度とは言えませんが、口コミ業者の利用を見分ける事が出来る方法があります。

ほとんどの投稿者が他の店舗のレビューをしていない
Googleの口コミは、習慣で書いているユーザーが多くいます。そのようなユーザーが全く見当たらない場合、口コミ業者の可能性が高いです。
短期間に大量の口コミが増えた
よっぽど良い方法で口コミをお願いしない限り、短期間で大量の口コミを集める事は難しいと言えるでしょう。直近の日付を見て、投稿頻度を確認しましょう。
特に悪い口コミが投稿された場合その火消しに大量の口コミを使う事がありますので、良い評価より悪い評価を確認し、その日を境に口コミが急増しているようなケースは要注意です。

口コミの依頼に金品や割引等を渡している

Googleは口コミの自作自演のみならず、金品や割引等、投稿者に便宜を計ることを禁止しています。

「お客様の声」をサイトに直接書いている

Webサイト外や書籍のレビューを転載する事は出来ますが、医院が自ら口コミを集め、口コミを投稿する事は医療広告ガイドラインで禁止されています。
ホワイトニングやインプラント等で多くの違反例を見つける事ができます。

立て看板禁止エリアでの立て看板

道路占用許可を取らずに看板を設置すると、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。