【歯科医が解説】口臭を予防できる食べ物5選

みなさん、こんにちは。海老名駅徒歩1分 ダイエー内の歯医者、えびな東口歯科です。
最近ではコロナの影響もありマスク着用の機会が多くなっていますが、それでも口臭を心配されている方は多くいると思います。
今回は口臭対策として、口臭を予防できる食べ物を紹介します。

ニンニクの口臭対策に関しては、「【歯科医が解説】にんにく口臭の匂いを消す方法!食前・食事中・食後まで!」にて解説しておりますので、そちらも合わせて参考にしていただけると幸いです。

口臭のメカニズム

口臭を予防する食べ物を知に、口臭のメカニズムをおさらいしておきましょう。

口腔内の衛生状態

プラーク
歯の表面に形成される細菌の塊で、放置すると歯石となり、歯周病の原因にもなります。プラークの中の細菌が硫黄化合物を生成し、口臭を引き起こします。
食べ物の残りかす
食べ物が歯と歯の間や歯の溝に残ると、細菌がそれを分解し、悪臭を放つガスを生成します。

歯周病

歯肉炎
歯肉の炎症で、初期段階では痛みや腫れを伴うことが少ないですが、進行すると歯周ポケットが深くなり、細菌が増殖しやすくなります。
歯周ポケット
歯と歯肉の間にできる隙間で、ここにプラークや歯石が溜まると、細菌の活動が活発になり、口臭の原因となります。

舌苔

舌の表面
舌の表面は無数の小さな突起(舌乳頭)で覆われており、ここに細菌や食べ物の微粒子が付着しやすくなっています。
細菌の活動
舌苔は特に舌の奥の部分に多く見られ、この部分の細菌が硫黄化合物を生成して口臭を引き起こします。

乾燥した口

唾液の役割
唾液は口腔内を洗浄し、細菌の繁殖を抑制する働きがあります。唾液が少ないと細菌が増殖しやすくなります。
原因
ストレス、脱水症状、口呼吸、特定の薬剤(抗ヒスタミン薬、利尿剤など)が唾液の分泌を減少させることがあります。

飲食物

ニンニクと玉ねぎ
これらの食品は消化される過程で、血流に吸収されて肺に到達し、呼気として排出されるため、口臭を引き起こします。
アルコールとコーヒー
これらの飲み物は口腔内を乾燥させ、唾液の分泌を減少させるため、口臭を引き起こします。

タバコ

喫煙の影響
タバコの煙は口腔内の組織を刺激し、乾燥を引き起こします。また、タールやニコチンが口腔内に残り、悪臭を放ちます。
リスク増加
喫煙は歯周病のリスクを高め、口臭を悪化させます。

全身疾患

糖尿病
血糖値が高いとケトン体が生成され、これが呼気に混じることで特有の口臭を引き起こします。
肝臓疾患
肝臓の機能が低下するとアンモニアが体内に蓄積し、口臭の原因となります。
腎臓疾患
腎不全などの状態では尿毒素が血流に混じり、呼気に含まれるため口臭が発生します。
胃腸の問題
胃酸の逆流(GERD)や消化不良などが原因で口臭が発生することがあります。

薬剤

抗ヒスタミン薬
アレルギー治療に使用されるこれらの薬は、唾液の分泌を減少させることがあります。
利尿剤
体内の水分を排出するため、口腔内が乾燥しやすくなり、口臭の原因となります。
その他の薬剤
抗うつ薬や降圧薬なども唾液分泌を抑制する副作用がある場合があります。

口臭を予防できる食べ物とは

リンゴ

口の中の細菌がタンパク質を分解すると、口臭の素となるメチルメルカプタンというたまねぎが腐ったようなニオイのするガスを発生させます。 リンゴに含まれているリンゴポリフェノールには、このメチルメルカプタンの発生を抑え、消臭効果に繋がると言われています。

また、リンゴをかじることで歯の表面についた汚れを落とすことにも繋がり、さらには、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促進します。

レモン

レモンにはクエン酸という成分が多く含まれています。クエン酸は殺菌作用を持っていて、口腔内の細菌を撃退する効果があります。
高齢化や、ストレスが原因で唾液量が少なくなると、口内細菌が増殖します。お口の中の細菌増殖が原因で口臭となっている場合は特に効果的です。 さらに、みなさんご存知の通りレモンなどすっぱいものを食べると多くの唾液が分泌されるので一石二鳥なのがレモンです。

パイナップル

口臭の原因の多くは、舌についた汚れである舌苔(ぜったい)だといわれています。舌苔は口臭の原因となる舌についたたんぱく質などが固まってできた汚れです。
パイナップルにはたんぱく質を分解する酵素が多く含まれているため、舌苔を取り除き口臭を予防する効果があります。
一方で、パイナップルの缶詰は実は効果がありません。酵素は熱に弱く、熱を加えて60度以上になると酵素の力は失われるため、加熱処理をしている缶詰ではその効果が出ないと言われています。

オレンジ

胃に物が残っているとそれが発酵して臭いの原因となることがあります。
体内から湧き上がるニオイの対策には、胃腸の浄化と消化の促進を誘発するオレンジが効果的です。
ビタミンCにも口臭を予防する効果があると言われています。

ガム

ガムをずっと噛み続けると、その間に唾液が出るため口の中が潤った状態になり、細菌の増殖を抑え口臭を予防してくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
また、口臭を抑えるためにはこまめな歯磨きやうがいも積極的に行っていきましょう。
もし、虫歯や歯周病がある場合には、治療が必要ですので、口臭が気になる方は是非お気軽にご相談ください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしています。

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