歯科医院に限らず、専門的な知識を持たない一般の人が医療機関を選択する事はとても難しいと言えるでしょう。
しかし法律に抵触していたり、ルールを守っていない医院を見つけるのは簡単です。
誰だって「ルール違反を行う医療機関」を信用する事は出来ないでしょう。ルール違反をしている医院は全てヤブ医者、という事は出来ませんが、少なくとも医院経営者の倫理観は推し量る事が出来るでしょう。
医療広告規制に違反している
医療機関は、法律で広告の手法が制限されています。現在の日本では、歯科の競争が非常に激しく、効果が無いのにあると謳う医院や、効果があると誤認させるような広告を打つ医院が増加した結果、厚生労働省により医院が出す広告やウェブサイト、チラシ等の表現に制約が設けられています。
このような制約が設けられているにもかかわらず、それに違反している医院は非常に多くあるのです。
下記によくある「ルール違反」を掲載いたします。
- 「痛く無い」「無痛」と表現している
- 虫歯治療等で「痛く無い」と謳っている医院は多くありますが、実はこの表現はガイドラインに抵触する恐れがあります。
「痛く無い」という表現は、患者さんの主観的な感想です。科学的根拠がないため、虚偽・誇大広告に該当する可能性があります。
「痛みに配慮した」等の表現の場合、患者さんの感想ではないので使う事ができます。 - 「◯◯センター」
- 「インプラントセンター」などと使われる事が多い単語です。
「◯◯センター」という表現は、地域の中核的な役割を担う場合のみ使う事ができます。
「休日夜間急患センター」のように都道府県が認めた場合にのみ名乗る事ができます。
「インプラントセンター」と検索すると、多くの違反例を見つける事ができます。
反対に「インプラント専門設備完備」「インプラント専門個室」などといった表現は医院の設備の話ですから、問題ありません。
口コミ業者を利用している
Googleは口コミの自作自演を禁止しています。
にもかかわらず、口コミ代行を担う業者は後を断ちません。しかし、100%の精度とは言えませんが、口コミ業者の利用を見分ける事が出来る方法があります。
- ほとんどの投稿者が他の店舗のレビューをしていない
- Googleの口コミは、習慣で書いているユーザーが多くいます。そのようなユーザーが全く見当たらない場合、口コミ業者の可能性が高いです。
- 短期間に大量の口コミが増えた
- よっぽど良い方法で口コミをお願いしない限り、短期間で大量の口コミを集める事は難しいと言えるでしょう。直近の日付を見て、投稿頻度を確認しましょう。
特に悪い口コミが投稿された場合その火消しに大量の口コミを使う事がありますので、良い評価より悪い評価を確認し、その日を境に口コミが急増しているようなケースは要注意です。
口コミの依頼に金品や割引等を渡している
Googleは口コミの自作自演のみならず、金品や割引等、投稿者に便宜を計ることを禁止しています。
「お客様の声」をサイトに直接書いている
Webサイト外や書籍のレビューを転載する事は出来ますが、医院が自ら口コミを集め、口コミを投稿する事は医療広告ガイドラインで禁止されています。
ホワイトニングやインプラント等で多くの違反例を見つける事ができます。
立て看板禁止エリアでの立て看板
道路占用許可を取らずに看板を設置すると、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。