大昔の人々は、今よりも固くて繊維の多いものを食べていたため、虫歯は比較的少なかったと言われています。 それでも、歯の隙間に挟まった食べかすは、時々草や小枝を使って取り除いていたようです。
最も歯磨きの記録と言われているのは、、紀元前5千年のバビロニア人。
食前に必ず麻の繊維を指に巻き、歯の清掃をしていたと言います。
食前というのが意外ですね。
そうした歯磨きの習慣は、バビロニア人からギリシア人へ受け継がれていきました。
ギリシア人はその習慣を進化させ、
口をすすいで歯ぐきにマッサージを施すことを考案したと言われています。
アジアではどうかと言えば、
お釈迦様(紀元前500年)が弟子たちに木の枝で歯を磨くことを教えた記録があるようです。
これが楊枝と歯ブラシの元祖ですね。
実は仏教では、楊枝が僧侶が常に身につけておくべき道具の1つ。
きっと歯(口)から身を清めておきましょうということでしょうか。
歯磨きには古い歴史があるんですね。
現代の「正しい歯磨き」は、人類の長い長い歴史で創り上げられたものだと考えると、「上手に歯磨きをする」事の大切さが少し理解出来るのではないでしょうか。